琵琶湖の鮒ずし日記

琵琶湖の鮒寿司を手作りする鮒味の日記です

滋賀県内の酒蔵が集う!大津パルコ「第二回 おさけ日和」に鮒寿司で参加します

やってきたぜ、おさけ日和!!

 

2016年6月5日に記念すべき第一回目を大津パルコで実施した「おさけ日和」。滋賀県内の酒蔵が集い、1杯200円〜400円でこだわりのお酒を楽しめるという、なんとも贅沢なイベント。

 

会場には酒アテブースもあり、当店も奇跡的にお声がけして頂き、まさかの完売を達成しました。はっきり言うと、こんなに売れるとは思っておらず、日本酒と鮒寿司の関係性を改めて認識するとともに、重要な日となりました。

 

というのも、前回のブログでも申し上げた通り、私は体質的にアルコールに弱く、お酒なしでも特に支障はありません。そのためもあって、お酒に興味はわきませんでした。あとは東京出身なので、あまり滋賀県のことも分かっていませんでした。

 

鮒寿司の酸味は山廃仕込みや生もと造りの日本酒とよく合います

鮒寿司は乳酸発酵による独特の酸味があり、これが日本酒とよく合います。先日、福岡の捏製作所という呑み屋さんで、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんともお話したのですが、滋賀県内のお酒は米の旨味があって、力強いものが多いと。山廃や生もとなどの製法で作られた日本酒がたくさんあります。これには鮒寿司が大いに関係しているのではと思うのです。

 

強烈で濃厚な味わいのある鮒寿司ですが、吟醸系の香り高いお酒に合わせると、どうしてもパッとしない。お互いの良さが相殺されてしまうのですよね。であるから、むしろ磨きすぎない(いい意味で雑味ある)純米酒がよいのではと思うんです。

 

いつも提案していますが、精米歩合は70%前後、酸味ある山廃や生もと造り、熱燗も良いですが強いて言うなら常温〜ぬる燗がベスト。

 

この一年間は積極的に日本酒を勉強しました

昨年、藤居本家さん、おさけ日和の出店をきっかけとして、私は飲めない体質ながら、かなり積極的に日本酒を勉強しました。滋賀県の竹内酒造さん、美冨久酒造さん、北島酒造さんなどにもお伺いしました。近江八幡市の土井酒店わいん屋cave Doiさん、草津のタカツ酒店さん、浜大津の小川酒店さん、京都烏丸御池の西本酒店さん、京都の浅野日本酒店さんなど、滋賀県のお酒にこだわる酒屋さんにも足を運びました。

 

もちろん滋賀県以外のお酒も色々と味わいました。伊根満開(向井酒造・京都)、生もとのどぶ(久保本家酒造・奈良)、花巴(美吉野醸造・奈良)、辨天娘(太田酒造場・鳥取)、日置桜(山根酒造場・鳥取)などが特に好きになりまして、最後の3つは鮒寿司ともよく合うことが分かりました。

 

知れば知るほどハマってしまう日本酒の世界

知れば知るほどハマってしまう日本酒の世界。飲めない体質なのが本当に辛いところです。

 

こうして日本酒の奥深さを知ることになり、私は決断をしました。「より日本酒に合う鮒寿司や商品を提案したい」と。例えば藤居本家さん、竹内酒造さん、松瀬酒造さんから、一般販売されていない特別な酒粕を譲って頂き、鮒寿司を漬け込んだ「鮒寿司酒粕飯漬け」を造っています。俗に言う「甘露漬け」なのですが、甘みはほどほどに、酸味と旨味を出した鮒寿司に仕上げています。しかしながら個性的な酸味は円やかに抑えているので、初心者の方でもお召し上がりやすいと思います。その酒粕で日野菜を漬け込んだ「日野菜の飯漬け」も日本酒に合います。

 

より日本酒に合う鮒寿司を!

より日本酒に合う鮒寿司を!を合言葉に、鮒味はパワーアップして「おさけ日和」に参加します。それでは、おさけ日和限定メニュー「スペシャルプレート」を発表します。

 

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お酒が進んで仕方ない!鮒味のスペシャルプレート(税込価格700円)

  • びわ湖産子持ちあゆ甘露煮
  • びわ湖産あゆくんせい
  • くんせい飯チーズディップ付き胚芽クラッカー
  • 日野菜の飯漬け
  • 藤居本家「旭日 生もと造り」酒粕漬けの鮒寿司
  • 12ヶ月熟成コンテチーズ乗せ 子持ち鮒寿司くんせい
  • ゆずすこはちみつの子持ち鮒寿司
びわ湖産子持ちあゆ甘露煮

祇園の有名料亭で修行を積んだ料理人の作る「鮎の甘露煮」です。琵琶湖産の脂のりがいい養殖鮎を使っています。甘露煮も保存食として親しまれており、フランスの「グラッセ」と類似部分がございます。お醤油は滋賀県守山市JAS認定・木桶仕込・天然醸造の醤油蔵「遠藤醤油」の「琵琶のしずく」を使用。地元産の丸大豆と小麦100%で2年以上熟成させた無添加本醸造の地醤油で、野洲川の伏流水で仕込んでいます。自然豊かな滋賀県が育む発酵食品をふんだんに使用し、地産地消も意識した鮎の甘露煮です。柔らかく煮込んでいるので、頭から尻尾までお召し上がり頂けます。お味は山椒がピリリと効いていて、甘辛さがあり、そのままでも、鮒寿司と共に酒のアテ、日々のおかず、ご飯のお供としてご賞味可能です。

 

びわ湖産あゆくんせい

燻製は燻煙(スモーク)することで食品の保存性を高める方法です。独特の香ばしさが魅力のひとつで、スモークサーモン、スモークチーズやベーコンなどを思い浮かべて頂けると味が想像できると思います。その香ばしさはハマるとやみつきに。苦味のあるビール(例えばスタウトや黒ビール)、パンチのあるお酒(濃厚な赤ワイン)によく合います。鮒寿司と共に酒のアテ、日々のおかず、ご飯のお供としてご賞味下さい。

 

くんせい飯チーズディップ付き胚芽クラッカー

鮒寿司くんせい飯をクリームチーズと合わせてディップにしました。健康にもいい小麦胚芽(ブラン)入りのクラッカーの上に乗せてお召し上がりください。

 

日野菜の飯漬け

滋賀県愛知川にある藤居本家さん「旭日 生もと造り」酒粕(非売品)と鮒寿司のお米を絶妙な比率でブレンドし、これに滋賀県産野菜「日野菜」を漬け込みました。2017年3月11日(土)にイオンモール草津店にて行われた滋賀県滋賀県米消費拡大推進連絡協議会主宰『第一回 近江の野菜 漬物アイデアコンテスト「わたしのオリジナルレシピ」部門』にて1位の最優秀作品に輝きました。審査員の方には「鮒寿司による動物性乳酸発酵を植物性乳酸菌のお漬物に上手く活かした」「滋賀県をアピールできるような食材を使ったレシピだった」「今夜のお酒のおつまみにしたい」と評価を頂いております。

 

藤居本家「旭日 生もと造り」酒粕漬けの鮒寿司

熟成発酵させた子持ち鮒寿司滋賀県愛知川にある藤居本家さん「旭日 生もと造り」酒粕(非売品)に更に漬け込むことで、旨みを凝縮させています。言わずもがな日本酒との相性は最高です。

 

12ヶ月熟成コンテチーズ乗せ子持ち鮒寿司くんせい

鮒寿司をよりお召し上がりやすく、桜のチップなどで3日間かけて自家燻製しました。また、コクのある12ヶ月熟成コンテチーズを乗せることで、より深い味わいに仕上げています。特に古酒や山廃仕込みの日本酒との相性がよく、スモーキーな味わいが心地よささえ感じさせてくれます。

 

ゆずすこはちみつの子持ち鮒寿司

宮崎県東米良産柚子と青唐辛子を使用した魅惑の液体ゆずこしょう「YUZUSCO(ゆずすこ)」をハチミツで伸ばし、子持ち鮒寿司の上にかけています。チーズにハチミツを合わせるようなイメージで造っていますが、爽やかな柚子の香り、青唐辛子のスパイシーな風味がやみつきに。バインミーサンドイッチやパン・デピスなどが好きな方にもおすすめです。

 

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最高の日本酒が集う「おさけ日和」にぜひご来場ください

鮒味はお持ち帰り用の鮒寿司各種もご用意致します。

 

また、鮒味とお付き合いのある藤居本家さん、美冨久酒造さんはもちろん、昨年の「おさけ日和」でも一緒だったスモーク工房 杣人さん、よりみちパンさん、馬杉湖魚店さん、ラーメン モリンさんも出店されます。当店の鮒寿司をお取り扱い頂いている御食事処「夕鶴」さんは、鮒味の「鮒寿司のお米」を使ったコロッケを販売されます。こちらもぜひ。

 

大津パルコは今年で閉店されるらしく、大変残念ではありますが、素晴らしいイベントになるだろうと思います。きっと素敵な思い出になるはずです。40種類以上の近江地酒で乾杯しましょう!

 

5月28日(日)11時〜16時、滋賀県膳所駅から徒歩10分、大津パルコにてお待ちしております。

 

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